梅雨時期はどうしても部屋に湿気がこもりやすくなりますが、それ以外の時期でも湿気がひどい部屋はあります。
どうして部屋に湿気が溜まるのでしょうか。
湿気の原因を知ることで対策が立てられますので、嫌な湿気を防ぎ、快適に過ごすための対策を行いましょう。
部屋に湿気が溜まる原因
部屋に湿気が溜まる原因は、大きく分けると2つあります。
1つは部屋に湿気の原因となる水分が多いことが挙げられます。
観葉植物や水槽があったり、加湿器を稼働させたりするといったことで部屋の水分量が増えます。
また洗濯物の室内干しや入浴後のお風呂場のドアを開けっぱなしにすることも、部屋に多量の水分をもたらします。
もう1つの原因は建物自体の構造です。
木造住宅はある程度調湿機能を持つため、ひどい湿気が起こりにくいと言われています。
ですがコンクリートは湿気を溜め込みやすいため、鉄筋コンクリート造の建物は湿気対策を施さないと湿気が溜まりやすくなります。
また、換気が十分にできないような窓の配置や換気扇がないといった場合も、湿気が溜まりやすくなります。
2階に比べ1階に湿気が溜まりやすいのは、地面に近く地面の湿気が上がりやすいためです。
湿気が溜まるとカビが発生しやすくなる
湿気が溜まると、何となくジメジメとして過ごしにくいと感じるだけではなく、健康にも害を及ぼします。
湿気が健康に害を及ぼす理由の1つが、カビの発生が起こりやすくなる点。
カビは20~28度くらいの気温で、湿度70%を超える環境で繁殖しやすくなります。
カビは胞子を排出して増えていきますが、この胞子を吸い込んでしまうと肺で増殖してしまい呼吸を妨げてしまいます。
またアスペルギルスというカビは、アレルギー症状を引き起こします。
アスペルギルスにアレルギーを持つ人は、喘息と同じような症状を発症する危険があります。
またカビ毒による中毒症状や、食品にもカビが発生しやすくなり、食中毒を引き起こす原因になります。
その他、湿度が高いと熱中症のリスクが上がります。
身体の熱を冷ますために汗を出しても、湿気が高いと汗が乾かず気化熱による冷却ができません。
結果として熱が身体に溜まりやすくなり、熱中症を発症しやすくなるのです。
簡単にできる湿気対策
湿気が溜まりやすい部屋での湿気対策の中でも、比較的簡単にできるものを紹介していきましょう。
除湿器を使用する
湿気を取り除くには、除湿器を使用するのが効果的です。
除湿器という名前通り、部屋の湿気を取り除いてくれます。
湿気が多い部屋だと、あっという間に除湿器のタンクに水が溜まりますよ。
除湿器購入が予算面で難しい場合には、エアコンの除湿機能を使いましょう。
除湿器の方がより効果的ですが、エアコンのドライモードや除湿機能でもかなり湿度が下がります。
取り除いた湿気は自動的に屋外に排出されるため、除湿器のようにタンクに溜まった水を捨てる手間もありません。
換気をする
部屋に換気扇がある場合には、換気扇を作動させます。
特に料理や入浴中は換気扇を稼働させ、湿気を逃しましょう。
また入浴後は換気扇を回し、部屋に続くドアはしっかりと閉めることで、お風呂場の湿気を室内に入り込ませず湿気を排出できます。
換気扇がない場合には、扇風機やサーキュレーターを使用して室内の空気を循環させ、換気をします。
換気用に窓を1ヶ所開けておくとよいですね。
1日に2回程度は定期的に換気するようにしましょう。
洗濯物はできれば外干しに
洗濯物を室内干しにすると、どうしても湿気が溜まります。
雨が続く時期や住環境、生活スタイルでどうしても部屋干しでなければならない場合を除いて、できれば洗濯物は外干しにしましょう。
室内干しにするときも除湿器を使う、乾燥機を使うなど工夫するとよいですね。
クローゼットや押し入れも湿気対策を
部屋に湿気が溜まりやすい場合、クローゼットや押し入れはもっと湿気が溜まりやすくなります。
扉を定期的に開けて換気をしたり、除湿剤などを使ったりして湿気対策を施しましょう。
クローゼットや押し入れの床に直接ものを置くと、湿気が溜まりカビが発生しやすくなります。
そこで通気させるために「すのこ」を敷いたり、除湿シートを使ったりするとよいですね。
湿気対策に使えるもの
湿気対策に身の回りにあるものを活用することもできます。
新聞紙は湿気を吸い取ってくれますので、室内干しをするときには洗濯物の下に新聞紙を敷くと、湿気対策ができます。
また炭にも調湿作用があるため、部屋の隅など湿気が溜まりやすい部分に置いておくとよいですよ。
最近ではインテリア性がある炭も販売されていますので、飾ってみてはいかがでしょうか。
市販の除湿剤も効果的です。
まとめ
さまざまな湿気対策を施しても、気が付いたら部屋の隅やカーペットの裏などにカビが発生することがあります。
発生してしまったカビは健康被害をもたらすため、しっかりと取り除く必要があります。
しっかりと取り除くためには、ハウスクリーニングのプロに依頼することがおすすめです。
その際にはカビ対策も同時に依頼するとよいですね。